【2025年版】JALグローバルクラブ(JGC)とは?解説と取得方法まとめ

JALグローバルクラブ JAL

JALの飛行機をよく利用する方の中には、「JGC(グローバルクラブ)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。でも、いざ公式サイトを見てみると制度が複雑で、「結局どうすれば入れるの?」と戸惑う人も多いのではないでしょうか。

本記事では、2025年現在の最新制度「JAL Life Statusプログラム」に基づいたJGC(JALグローバルクラブ)入会の条件や手順、メリット、必要なカードや費用、効率的なポイントの貯め方までを、わかりやすく徹底解説します。

長年のマイルユーザーにも、これからJALカードを作ろうと思っている方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

JALグローバルクラブ(JGC)とは?

JALを頻繁に利用する人向けの特別な会員サービスで、一度入会すれば生涯にわたり上級ステータスが維持できる魅力があります。簡単に言えば、JGC会員になると搭乗クラスに関係なく、専用チェックインカウンターの利用優先保安検査場の利用空会社ラウンジの利用が可能です。そんな一生もののステータスを手にするために、多くのJALマイラーが「JGC修行」と称してJGC入会を目指しています。

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入会制度の概要:2024年導入の「Life Status」プログラム

2024年からJALの上級会員制度が大きく刷新されました。従来は毎年の搭乗実績に応じた「FLY ONプログラム」でJMBサファイア以上(年間50,000 FLY ONポイント)がJGC入会条件でした。しかし2024年以降は「生涯累積実績」で評価する新制度「JAL Life Statusプログラム」に移行し、累計1,500ポイントを貯めることがJGC入会の条件となりました。

  • 旧制度(FLY ON):毎年1~12月の搭乗によるFLY ONポイントが基準。例えば1年間で50,000ポイント達成でJMBサファイア資格を獲得し、JALカード保有者はJGC入会権利を得る仕組みでした。
  • 新制度(Life Status):生涯累積の利用実績に応じてLife Statusポイント(LSP)を付与し、累計1,500 LSP以上でJGC入会資格(JGC Three Starグレード)を得ます。ポイントは有効期限がなく、退会しない限り生涯積算され続けます。

新旧比較(JGC入会条件の違い):

  • 旧: JMBサファイア以上(年間50,000 FOP)+対象JALカード保有
  • 新: JGC Three Star以上(累計1,500 LSP)+対象JALカード保有

この変更により、「1年集中で達成」から「数年〜十数年かけて達成」へとスタイルが変化しました。以前は1年内に集中的にフライトを重ねる必要がありましたが、今後は日常の延長でコツコツとポイントを積み上げるアプローチが主流になります。JALは「毎日、そして生涯ずっと一緒に」をコンセプトに、飛行機以外のサービス利用でもポイントが貯まる仕組みにすることで、多様なユーザーに上級会員への道を開いたのです。

なお、新プログラム開始後もFLY ONプログラム自体は継続しており、年間実績に応じてJMBクリスタル・ダイヤモンド等のステータスは付与されます。しかし2024年以降はFLY ON実績だけではJGC入会はできず、あくまでJGC入会にはLife Statusポイントの条件を満たす必要がある点に注意してください。

JGCの主なメリット・特典

前述の通り、JGC会員になると空港や搭乗時に様々な特典サービスが受けられます。改めて主なメリットをまとめます:

  • 専用チェックインカウンターの利用 – エコノミークラス利用時でもビジネスクラス用のカウンターでチェックイン可能。行列に並ぶストレスが軽減されます。
  • 優先セキュリティレーンの利用 – 国内主要空港では上級会員専用の保安検査場を使え、混雑時でもスムーズに手荷物検査を通過できます。
  • JALサクララウンジへの入室 – 国内線・国際線ともに搭乗前にビジネスクラスラウンジ(サクララウンジ)を無料で利用できます。ゆったりしたソファや充実したドリンク・軽食サービスを楽しめます。
  • 優先搭乗・優先降機 – 搭乗時は一般客より先に案内され、降機時も先に出口へ向かえるため時間に余裕が生まれます(混雑便では特に有利)。
  • 手荷物の優先取り扱い – 預け手荷物にPRIORITYタグが付き、到着空港で荷物受け取りが最優先されます。
  • 予約・空席待ちの優先 – JAL便の予約時に希望便が満席でも上級会員優先で空席待ち登録され、座席確保の可能性が高まります(ワンワールド各社でも優先扱い)。
  • 追加受託手荷物枠 – ワンワールドサファイア特典として、受託手荷物の無料許容量が通常よりプラス1個(または重さ制限の追加)優遇されます。
  • ワンワールド加盟各社での特典 – JGCはワンワールド「サファイア」相当資格となり、JAL以外のワンワールド各航空会社利用時も同様にビジネスラウンジ利用や優先サービスを受けられます。

これらの特典により、空港での待ち時間短縮や快適性向上、旅先でのスムーズな移動が実現します。「一度JGCになるともう一般には戻れない」と言われるほど、その恩恵は大きく、旅行の満足度が格段にアップするでしょう。

JGC入会に必要なJALカードの年会費(税込)の種類

JGC入会資格を得るには、所定のクレジット機能付き「JALグローバルクラブカード」を保有していることが条件です。具体的には以下の4種類のいずれかに該当するJALカード(本会員)を持っている必要があります。(ショッピングマイル・ツアープレミアムの補足あり)

カード名称年会費(本会員)年会費
(家族会員)
ショッピングマイル・プレミアムツアープレミアム
JALカード CLUB-A11,000円3,850円4,950円2,200円
JALカード CLUB-Aゴールド17,600円8,800円年会費に付帯2,200円
JALカード プラチナ34,100円17,050円年会費に付帯2,200円
JALダイナースカード*30,800円9,900円年会費に付帯2,200円

*ダイナースカードは、CLUB-Aゴールドカードに分類されます

補足情報

ショッピングマイル・プレミアム

通常、ショッピング利用200円ごとに1マイルが貯まりますが、ショッピングマイル・プレミアムに入会すると、100円ごとに1マイルが貯まります。CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナカードの会員は、ショッピングマイル・プレミアムに自動入会となり、年会費は無料です。

ツアープレミアム

対象の割引運賃(例:パッケージツアー、スペシャルセイバーなど)でのJALグループ便利用時に、通常よりも多くのマイルが貯まります。本会員・家族会員それぞれに対して、年間登録手数料2,200円(税込)が必要です。

※上記は一例で、ブランド違い(JCB/VISA/Mastercardなど)のバリエーションがありますが、JGC入会時は自動的にJGC会員専用デザインのカードへ切替となります。

注意: JAL普通カード(一般カード)やJALカード navi(学生用)、JMB提携カード(JAL・TOKYUカードやJAL・AEONカードなど)はJGC入会資格を満たしません。JGCを目指す場合は最初から上記のClub-A以上のカードを選ぶ必要があります。

JGC入会後はこれら対象カードを保持し続ける限り資格が自動更新され、ステータスを維持できます。逆にカードを退会した時点でJGCも自動退会となり特典利用ができなくなるので注意してください。半永久的なステータスとはいえ維持には毎年カード年会費等のコスト負担が伴う点も認識しておきましょう。

Life Statusポイントの貯め方と対象サービス

JGC入会に必要な「Life Statusポイント(LSP)」は、飛行機の搭乗だけでなくクレジットカード利用や各種JAL関連サービスの利用でも貯めることができます。以下では主な加算対象とその積算基準を解説します。まず真初めに、まとめると以下のようになります。

サービス名獲得条件LSP獲得数
JALグループ国内線搭乗1搭乗ごと5ポイント
JAL国際線搭乗区間マイル1,000マイルごと5ポイント
JALカード(ショッピング)利用でマイル2,000マイル積算ごと5ポイント
JAL Pay利用でマイル500マイル積算ごと1ポイント
JAL Mall購入でマイル100マイル積算ごと1ポイント
JAL NEOBANK(円預金)マイル積算6回ごと(※通常毎月積算)1ポイント(プレミアム会員は3ポイント)
JAL NEOBANK(外貨預金)マイル積算6回ごと2ポイント(プレミアム会員は6ポイント)
JALふるさと納税寄附額1万円ごと1ポイント
JALモバイル携帯サービス契約(毎月マイル積算)毎月1ポイント

1. 飛行機搭乗で貯める

  • JALグループ国内線:有償フライト1搭乗ごとに 5 LSP が積算されます。区間マイルや運賃種別に関係なく、一律「1フライト=5ポイント」です。
  • JAL国際線:区間基本マイル1,000マイルごとに 5 LSP が積算されます。こちらは距離に応じてポイントが増え、搭乗クラスや積算率に関係なくマイル本来の距離(区間マイルの100%)に対して計算されるのが特徴です。例えば東京(羽田)〜ニューヨークは片道約6,739マイルなので、エコノミー格安運賃でも片道30 LSP(往復60 LSP)獲得できます。

ポイント: 国際線LSPは長距離路線ほど有利ですが、例えば地球12周分(約30万マイル)飛行してようやく1,500 LSPに達する計算です。国内線の場合は300回搭乗が必要で、飛行機だけでの達成は非常にハードルが高いことがわかります。

2. JALカード(クレジットカード)利用で貯める

  • JALカード(ショッピングマイル):ショッピングなどカード利用で獲得したJALマイルが 2,000マイル貯まるごとに5 LSP が積算されます。対象となるのはカード利用で積算される「ショッピングマイル」の部分で、飛行機搭乗によるボーナスマイル等は含みません。

例えば、JALカード(ショッピングマイル・プレミアム加入時)では通常100円につき1マイルが貯まるため、20万円のカード利用ごとに5 LSP得られるイメージです。ポイント積算は所定のマイル数に到達したタイミングで行われ、端数マイルは次回まで繰り越されます。

3. JAL Payの利用で貯める

  • JAL Pay(QRコード決済):JAL Payでの支払いで獲得した「JAL Payショッピングマイル」500マイルごとに1 LSPが積算されます。JAL Payは2024年開始のスマホ決済サービスで、利用金額に応じてJALマイルが貯まります(ボーナスマイルは対象外)。

また、JAL Payには外貨両替サービスもあり、こちらで貯まる「両替マイル」300マイルごとに1 LSPが加算されます。いずれも日常の決済手段としてマイルとLSPを稼げる新しい方法です。

4. JAL NEOBANKの利用で貯める

  • JAL NEOBANK(住信SBIネット銀行との提携サービス):2025年より、JAL NEOBANKプレミアム会員の場合に半年ごとに付与されるボーナスマイル(半期ごとの預金残高ボーナス)1回につき1 LSPが積算対象に加わりました。年間最大2ポイントと微々たるものですが、銀行サービス利用でもポイントが得られます。

※JAL NEOBANKでは他にも日常の銀行取引でJALマイルが貯まる仕組みがありますが、LSP対象は上述のボーナスのみとなっています。

5. JAL Mall(JALマイルパーク経由ショッピング)で貯める

  • JAL Mall(JAL公式ポイントモール):JAL Mall経由のネットショッピングで通常積算される100マイルごとに1 LSPが貯まります。JAL Mallでは例えば**「100円の買物=1マイル」**が基本積算率なので、10,000円の購入ごとに1 LSPという計算です(※マイルアップキャンペーンによるボーナスマイルはLSP対象外)。
  • JALマイレージパーク提携ショップ:2025年から新設されたポイントモールで、JAL Mall以外の提携ECサイトでも100マイル=1 LSPの基準でLSPが積算されます。対象ショップには「LSPアイコン」が表示されており、一部キャンペーンのボーナスマイルも対象となる場合があります。

6. その他の生活サービスで貯める

JALは航空以外にも幅広い生活サービスでマイルを提供しており、そうした「非搭乗型」のマイル獲得もLSP積算対象です。代表的なものを挙げます:

  • JALふるさと納税:JALのサイト経由で自治体に寄附でき、2025年以降は寄附1万円ごとに1 LSPが貯まります(※2024年は5万円で1ポイントでしたが緩和されました)。例えば年間5万円寄附すれば5 LSP獲得できます。
  • JALモバイル:2025年開始のJALの格安SIM/スマホサービス。契約者全員に毎月1 LSPが付与されます。さらに10GB以上のプランなら契約時に500マイル、毎月25〜130マイル付与(プランに応じ)といった特典もあり、携帯料金の支払いでマイルとLSPを稼げます。
  • ジャルパックツアー:JALパックのツアー参加でもLSPが貯まります(国内ツアー・海外ツアーそれぞれ所定の基準でポイント付与。例:ツアー参加1回で◯ポイントなど)。
  • JALカード特約店の利用:特約店でJALカード払いすると通常の2倍マイル(100円=2マイル)などになりますが、その結果貯まるマイルもLSP積算に有利です(直接ポイント換算率が上がるわけではありませんが、マイル効率向上により早く2,000マイル到達→5 LSP獲得のサイクルが早まります)。
  • JAL Wellness & TravelJALでんき・JAL光など:歩いてマイルを貯めるアプリや、電気・ガス料金でマイルが貯まるサービスも展開されています。貯まったマイルは同様にLSP積算対象です。

このように飛行機に乗らなくても、クレジットカード決済や日常サービスの活用でコツコツLSPを貯めることが可能です。自分のライフスタイルに合わせて多角的にJALサービスを利用することが、効率的に1,500ポイント達成する鍵と言えるでしょう。

モデルケース別:LSP獲得シミュレーション

では具体的に、どのくらいの期間・コストで1,500 LSPを達成できるのか、いくつかのモデルケースをシミュレーションしてみましょう。搭乗回数やカード利用額の異なる4つのパターンを例に、必要年数の目安を算出します。

搭乗中心型モデル(年10回フライト)

毎年JAL便に10回搭乗(主に国内線利用)、カード利用は必要最低限と想定。

年間獲得LSP:約 50ポイント(国内線10回)…達成に必要な年数:約30年(1,500 ÷ 50 = 30年)

このケースでは飛行機搭乗がメインですが、非常に長い期間がかかる計算です。実際には30年もの間毎年10回ずつ乗り続けるのは非現実的でしょう。途中で国際線長距離フライトを増やしたり、日常のカード利用でもポイントを補ったりしないと厳しいです。年10回程度の搭乗ペースでは、JGC達成まで数十年単位と覚悟する必要があります。

費用面: 国内線10回/年の場合、仮に1回あたり2万円の運賃として年間20万円、30年で総額600万円の航空券費用になります(マイル修行目的の出費)。かなりの負担となるため、このモデルだけでの達成は非推奨です。

カード利用中心型モデル(月10万円利用)

飛行機にはほとんど乗らず、JALカード決済を月10万円(年間120万円)利用場合で想定。

年間獲得LSP:約 15〜135ポイント…達成に必要な年数:約11〜100年(笑)

  • 最低値(15 LSP): 単にカードを使うだけの場合。120万円利用⇒約6,000マイル獲得(1マイル/200円換算)⇒5 LSP × 3回 =15 LSP。端数マイル分は翌年持越し。約100年(1,500 ÷ 15 = 100年)という計算..笑
  • 最大値(135 LSP): JAL Mall経由など工夫してカード利用した場合。例えば120万円の支出の大半をJAL Mall経由にすれば、カード利用6,000マイル+ショッピングマイル12,000マイル=計18,000マイル獲得。カード分6,000マイル⇒15 LSP、Mall分12,000マイル⇒120 LSPとなり合計135 LSPとなります。
    約11年(1,500 ÷ 135 = 11.1年)

単純にカード決済だけで賄おうとすると気が遠くなる年月がかかります。しかしネット通販をJAL Mallに集約したり、JALカードの還元率を上げる工夫(ショッピングマイル・プレミアム加入や特約店の活用)をすることで、大幅に効率アップ可能です。上手くやりくりすれば現実的には10年ちょっとで達成できる計算になります。このモデルの利点は、普段の支出の範囲内でポイントを貯められるため余計な出費が少ないことです。

費用面: カード利用額=日常の生活費なので一概に「コスト」とは言えません。強いて言えばJALカード年会費(1〜3万円台)が主な固定費です。無理なく達成するには、家賃や公共料金・通信費など大きな固定支出も可能な限りJALカード払いに集約する工夫がポイントです。

MIXモデル(年5回フライト+カード月5万円)

年5回搭乗(主に国内線)とカード月5万円利用を組み合わせてバランス良く貯めると想定。

年間獲得LSP:約 90ポイント…達成に必要な年数 約17年(1,500 ÷ 90 = 16.7年)

  • 飛行機:5回搭乗 × 5 = 25 LSP
  • カード:年60万円利用で約3,000マイル ⇒ 7~8 LSP(2,000マイル到達で5 LSP、残り1,000マイルは翌年持越し)
  • JAL Mall活用:上記60万円のうち半分をMall経由と仮定→約3,000マイル追加 ⇒ 30 LSP
  • その他サービス利用:JALふるさと納税5万円で5 LSP、JAL NEOBANKで1 LSP/年、JALモバイル契約で12 LSP/年 など ⇒ 約18 LSP

適度に飛行機にも乗りつつ日常のマイルも活用するスタイルです。上記試算では約17年ですが、例えば国際線搭乗を混ぜたりカード利用額を増やせば10年台前半まで短縮も可能でしょう。無理のない範囲で少しずつ積み上げれば約15年前後で到達できるイメージです。

このモデルは「修行」と構えず趣味の旅行や日常生活の延長で達成するイメージに近く、費用・労力のバランスが良いと言えます。その分時間はかかりますが、途中で得られるステータス特典も楽しみながら続けられるでしょう。

費用面: 年5回の国内旅行費(年間10万〜20万円程度)+日常支出60万円/年の範囲内で進められます。余裕があれば出張や旅行の際に意識してJAL便を選ぶなどしてフライト回数を増やすとさらに早く達成できます。

ライフスタイル複合型モデル(サービスフル活用)

飛行機搭乗は少なめだが、JALカード・JAL Mall・JAL Pay・NEOBANK・ふるさと納税・JALモバイル等あらゆる手段でマイルとLSPを獲得する想定。

年間獲得LSP:約 150~180ポイント...達成必要年数約8~10年(1,500 ÷ 年150〜180)

  • カード+Mall:月10万円(年120万)を極力JAL Mall経由 → 〜135 LSP(前述モデル2の最大値)
  • JALモバイル:12 LSP(1ポイント/月×12ヶ月)
  • ふるさと納税:5 LSP(年5万円寄附想定)
  • JAL NEOBANK:2 LSP(半年毎×2回)
  • 飛行機搭乗:年2回程度 → 10 LSP
  • JAL Pay利用:例えば年間10万円利用(500円=1マイル換算※仮)で1,000マイル程度 ⇒ 2 LSP
  • その他:JAL Wellness&Travelでのマイルなど微細なものを合わせて数ポイント

飛行機にあまり乗れなくても、「陸マイラー」的なアプローチで10年前後まで短縮可能なモデルです。特にJALカード+Mallでのポイント稼ぎが肝となりますが、JALモバイルへの乗り換えやふるさと納税の活用などもじわじわ効いてきます。月々の出費をできる限りJAL関連サービス経由に集めることで「生活しながら上級会員」に手が届く好例と言えるでしょう。

費用面では、基本的に日常生活に必要な支出の範囲内でポイント化しているため、追加コストはほぼありません。強いて言えばJALモバイルへの乗換えで若干通信費が増減する程度です(それでも毎月1 LSPの価値を考えれば検討の余地ありです)。時間はかかりますがコスト効率は抜群のモデルです。


以上のシミュレーションからも分かるように、現在のJGC修行は時間をかければ日常生活の延長で達成可能ですが、その分ハードル(必要年数)は大幅に上がっています。特にフライト回数が少ない方は十年以上の長期戦を視野に入れる必要があります。しかし、裏を返せば「時間さえかければ誰でも狙える」ようになったとも言えます。自分に合ったペースで無理なく続けることがJGCへの近道です。

道中で得られる「Starグレード」特典!

Life Statusプログラムでは、ポイント累計に応じて6段階の**「Starグレード」が設定されており、途中段階でも様々な特典が用意されています。JGC入会ラインはThree Star(★★★、1500ポイント)ですが、それまでの過程でもJMBエリート(★、250ポイント)JMBエリートプラス(★★、500ポイント)**といったステータスを獲得できます。これら中間グレードの特典を活用すれば、長い修行期間のモチベーション維持に繋がるでしょう。

グレード名必要LSP主な特典
JGC Three Star1,500ポイントJGC入会資格(生涯上級会員)取得。サクララウンジ利用や優先搭乗・専用チェックインカウンター利用などのワンワールドサファイア相当サービス。
JGC Four Star3,000ポイントマイル有効期限が無期限に延長。JALファーストクラスラウンジ(国内ダイヤモンド・プレミアラウンジ含む)利用や優先保安検査レーン利用など上級サービス。
JGC Five Star6,000ポイント家族をJGC本会員に招待(家族もJGC入会可能)。家族間でのマイル移行(譲渡)サービス。毎年家族用サクララウンジクーポン提供(5枚)など充実特典。
JGC Six Star12,000ポイントワンワールドエメラルド資格(JMBダイヤモンド相当)付与。本人および家族のラウンジ無制限利用。全保有マイルの無期限化と家族へのマイル継承サービス。
  • JMBエリート(★250ポイント)
    ワンワールドルビー相当。 サクララウンジ年2回無料利用券が付与され、国内線・国際線を問わず年間2回までラウンジを体験できます。その他、JAL国内線クラスJ-eクーポン(アップグレード券)2枚や優先予約・空席待ちといった基本的なエリートサービスも提供されます(旧JMBクリスタルに相当)。「とにかく早くラウンジに入りたい!」という場合、まずはこの250ポイントを目指す価値があります。※達成には搭乗とカード利用を組み合わせて2〜3年程度が目安です。
  • JMBエリートプラス(★★500ポイント)
    JMBエリートの上位グレード。 サクララウンジ無料利用回数が年6回に拡大されます。年2回では物足りない人も、6回まで使えると長期旅行や出張でも活用しやすいでしょう。加えて、より手厚い優先サービス(旧JMBサファイアに近い待遇の一部)も提供されます。500ポイント到達には5〜6年程度を要する見込みですが、この段階でもかなり特典が充実してくるため、ひとつの節目となります。
  • JGC Three Star(★★★1500ポイント)
    JGC入会資格獲得のグレードです。本会員用JGCカードの発行により正式にJGC会員となり、以後はサクララウンジが無制限で利用可能になります。また預け手荷物の優先や追加手荷物枠などワンワールドサファイア相当のすべての特典が享受できます。長い道のりですが、この境地に達すれば晴れて“一生もの”の上級会員です。
  • JGC Four Star(★★★★3000ポイント)
    JGC会員のさらに上級ステータス。ワンワールドエメラルド相当となり、JAL国内外のファーストクラスラウンジ利用権や、国際線手荷物宅配サービス(出発時に荷物2個まで無料配送)などが付与されます。到達難易度は非常に高いですが、生涯を通じてJALを愛用すれば手が届くかもしれません。
  • JGC Five Star(★★★★★6000ポイント) / Six Star(★★★★★★12000ポイント)
    JALが用意した最上級会員の領域です。Six StarともなるとJALファーストクラスラウンジの利用や、更なる特典が約束されています。一般の旅行者にとっては一生かけても到達困難な「伝説級」のステータスですが、ロマンを感じさせる目標でもあります。

このように、途中段階でもラウンジクーポンや優先サービスを試せる機会があり、「あと○ポイントで次のグレード」と目標を細分化できます。特にJMBエリート(250)達成で得られる年2回ラウンジ体験は大きな励みとなるでしょう。実際、「年に1〜2回しか乗らないならJMBエリートだけでも満足」という選択肢も生まれたほどです。

JGC維持に必要な年会費・経費

最後に、JGC入会後に必要となる費用面の基本情報を整理します。

  • JGC年会費(=カード年会費):JGC会員資格自体に年会費はありませんが、前述のようにJGC対応クレジットカードの年会費が毎年発生します。最も安価なCLUB-Aカードで11,000円(税込)、CLUB-Aゴールドで17,600円(税込)前後、プラチナカードやダイナースでは3万円台となります。この年会費を支払い続けることでJGC資格が維持されます。
  • 家族会員制度:JGC本会員の配偶者・両親・18歳以上の子は、本会員が1,500ポイント以上保持していれば自分のLSP残高に関係なく家族会員としてJGCに入会可能です。家族会員も本会員同様のサービス(一部除く)を受けられます。ただし家族カード年会費(1万円前後)がかかります。
  • JGC入会時の費用:入会金などは不要ですが、JGCカードへの切替発行手続きが必要です。切替自体はオンラインで可能で、カード発行手数料は基本かかりません(プラチナ・ダイナース等は新規発行扱いになる場合あり)。新規入会時には**記念のJGCオリジナル革製タグ(ネーム刻印入り)**が一度だけプレゼントされる特典があります。
  • ステータス維持に関する要件:一度JGC会員になると、毎年のフライト実績に関係なくステータスは維持されます。年会費さえ払い続ければ、たとえ翌年以降まったく飛行機に乗らなくてもラウンジや優先待遇を受けられます。これは大きなメリットですが、裏を返せば年会費負担に見合うだけ恩恵を受けているかは定期的に見直すと良いでしょう。

以上のように、JGC維持コストは主にカード年会費です。上級会員サービスとしては比較的少額で、一度資格を得てしまえば「修行」的な出費は今後不要なのは救いです。とはいえ使わない年も年会費はかかるため、「せっかくのステータスを活かそう」と旅行頻度が増える方も多いようです。

まとめ

JGCに入会した後、旅のスタイルはどう変わるのでしょうか? まず空港に着いた瞬間から待遇が違います。チェックインカウンターには専用レーン、保安検査も並ばずスッと通過。出発前には静かなラウンジでコーヒーを飲みながら仕事をしたり、国際線では、JAL特製カレーを味わったりできます。機内ではエコノミーでも優先搭乗でゆったり席に着き、到着後は真っ先に荷物をピックアップ。そんな一連の流れが当たり前になると、旅のストレスは減り、「空港に行くこと自体が楽しみ」になります。

JAL便だけでなくワンワールド加盟各社(例えばAmerican AirlinesBritish Airwaysなど)のフライトでもラウンジや優先サービスが受けられます。世界中の空港で上級会員として、旅先でも安心感と快適さがついて回ります。さらにJGC Four Star以上になればファーストクラスラウンジや更なる特典も見えてきます。そこまで到達する人はごく一握りでしょうが、JGC Three Star取得後もマイルを貯め続けるモチベーションになるかもしれません

何より、JGCを達成した暁には「一生涯JAL上級会員」というステータスが手に入ります。日系航空会社の上級会員制度としては唯一無二の存在であり、出張や旅行のたびにその価値を実感できるでしょう。まさに「人生の旅をより豊かにしてくれる制度」ですね!

参考サイト

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